About
地球にぽつん。
島根半島から北へ約80km。船に揺られて3〜4時間。都市から遠く遠く離れた、隠岐諸島の1つ、中ノ島“海士町”。泊まれる拠点施設Entôは、大山隠岐国立公園、そして隠岐ユネスコ世界ジオパークに指定されるこの地で、2021年に誕生しました。
私たちのもてなしは、眼前に広がる手つかずの地球(ジオ)の風景です。Entôは、ジオパークの拠点施設であり、ジオパークに泊まれる宿であり、島で暮らす人と訪れる人が交わる場所でもあります。
のんびりと行き交う船を見ながら過ごしてもいい。アクティブに自転車で島を一周してもいい。静寂を感じに夜の散歩に出かけてもいい。館内の展示をじっくり鑑賞してもいい。島の人たちとテラスで語らってもいい。Entôでの体験はすべて、ジオに通じています。重い荷物はいったん置いて、その身ひとつで気の向くままにお過ごしください。
基本情報
- 名称
- Entô(エントウ)
- 住所
- 〒684-0404
島根県隠岐郡海士町福井1375-1
Google Map
- 電話
- 08514-2-1000
- 敷地面積
- 約 5666.21㎡
- 構造(別館)
- CLTパネル工法
- 規模
- 本館 : 5階建/別館 : 3階建
- 客室数
- 本館 : 18室/別館 : 18室
- 開業年
- 2021年7月
- 事業主
- 株式会社 海士
- PM
- レンドリースジャパン株式会社
- アドバイザー
- 十枝裕美子(ANGO)
- 建築
- 株式会社マウントフジ
アーキテクツスタジオ
一級建築士事務所
- デザイン
- 株式会社日本デザインセンター
三澤デザイン研究室
- ネーミング
- 是方法光
(株式会社日本デザインセンター)
- 写真
- 安永ケンタウロス
Entôの名前の由来
Entôは漢字では「遠島」と書きます。文字通り「遥か彼方、遠く離れた島」そして「島流し」を意味します。
古くから遠流の地と定められた隠岐。離島でありながら豊かな湧水に恵まれた土地で、飢えたり、生活に危険を覚える場所ではなかったことから、後鳥羽上皇や後醍醐天皇、平安時代の歌人小野篁など、高貴な方々が隠岐に流されました。中でも後鳥羽上皇は、生涯を閉じるまで19年間、海士町でお過ごしになり、隠岐の雄大な自然や土地に身を委ね、島民と交流を重ねたといいます。その名残として、後鳥羽上皇を祀る隠岐神社が存在し、今でも島民たちは親しみを込めて「ごとばんさん」と呼んでいます。都市から遠く遠く離れた、地球にぽつんとある島。コンビニも映画館もない。けれど、だからこそ、人はまっさらな自分に戻れる。次なる希望に出会い、新しい物語を始められる。飛行機でどこへでも簡単にいける時代、「遠さ」がもたらす価値を、世界中の縁ある方々へ。私たちにとって遠島であることは誇りです。Entôの名にはそんな思いが込められています。
Entôの歴史
Entôは、1971年開業の国民宿舎「緑水園」が原点。1994年に増築し「マリンポートホテル海士」に改名。本館、別館(緑水園)としてご利用いただいてきましたが、本館の一部をリノベーションするとともに、別館を建て直すかたちで新棟を建設。Entôとして生まれ変わりました。